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感謝こそが血となり肉となる

6 :無記無記名 :2005/10/05(水) 15:49:23 ID:MkPbpP1Q
>>708
馬鹿やろう!!
トレーニングをするやつにとって、そんな細かい計算式なんていらないんだよ!!
どんなものでも好き嫌いをいわずおいしくいただく、そうすればたとえ脂質であってもそれが筋肉になるんだよ!!
実はお前を見ていると昔の俺を見ているようでどうも興奮してしまったようだ。
どうやらこの流れは、俺の過去の経験について語らなければならない流れのようだな。


それは4年前のことであった。
俺が大学のトレーニング室でウェイトを終え、学食で友人と食事をしていたときのことであった。
俺はカロリーを計算して定食を注文し、足りない分はサプリメントとプロテインで補っていた。

 友人「学食の定食ってまずくないか?」
 俺「何を言っているんだい。君のようにカツどんなどを食べていると、
   カツどんについている衣の部分で脂質の摂取が過剰になってしまう。
   それだけではなく、ビタミンやミネラルの補給もおぼつかないだろう。
   だいたい、君はプロテインを別で摂取してないようだけど、
   体重1kgに対して2から3g必要とされているたんぱく質の摂取ができないよ。」
 友人「さすがだなあ、知識がなくてそこまで気が回らなかったよ。」
 俺「食べることもトレーニング。カロリーや栄養学を無視して闇雲に食事をするやつなんて、
   ガリガリかデブしかいないよ。
   僕のように強靭な肉体を持ちつつ、脂肪がほとんど乗っていないパーフェクトな体を
   もつ人間としては当然の知識だよ。ハハハハ」

そこにさっきトレーニング室で横でウェートをやってた学生が来てカツ丼、定食、うどん、スパゲッティーをずらりと並べて
食事をしている姿が目に飛び込んできた。
おれはそいつの方向に指を指して友人にこういった。

 俺「たとえばあれを見ろ。あれがだめな例だ。
   ただ単にたくさん食べればいいと思っている。
   確かに筋肉はつくかもしれないが、あれでは脂肪もつきすぎてしまう。
   服の上からではわかりにくいかもしれないが、あのTシャツの下はおそらく脂肪だらけの
   肉体が隠されているに違いない。
   僕のパーフェクトボディーとは対極をなす醜い体だよ、ふはははは!」

そこに給食のおばちゃんがソースを持って横を通りかかる。
そのおばちゃんが足を滑らせソースがその男のTシャツにこぼれたのだ。

 おばちゃん「ごめんなさい。すぐ水洗いするからTシャツを脱いで。」

男がTシャツを脱ぐ。するとそこにはロニーコールマン顔負けの巨大な筋肉の塊が現れたのだ。
脂肪はほとんどなく、腹筋が8つにしっかりと割れている。

 俺「ば・・ばかな・・・き・・君、どこのメーカーのプロテインを使ってるんだね?
   ぼくはザバスのプロテインを使っているんだが、できれば君の使っているサプリメントの商品名を
   すべて教えてもらえないだろうか?後、摂取量や摂取間隔なども教えてもらえるとありがたい。」

その男はゆっくりとこう答えたよ。

 男「お前の言うとおり、確かに食事もトレーニングの一部だ。
   しかし、それはどんな高価な有名なサプリメントとるかということじゃあない。
   たとえばこのサンマ。このサンマも漁師の人が汗水たらして漁をしてくれたおかげで食べれるんだ。
   俺が食べているのはタンパク質でも炭水化物でもない。
   こういった漁師や農家の方々の一生懸命な心を食べているんだ。
   彼らへの感謝の心を持ちながら食べる限り、どんなものを食べてもそれは自分の肉体となるだろう。」

おれは今までの自分を恥じた。
そう、俺に足らなかったのはトレーニング量でも栄養学の知識でもない。
足らなかったのは、そういった生産者の方々への感謝をするこころだったのだ。


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