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高速君入会

32 :無記無記名 :2005/10/06(木) 13:59:01 ID:xX8J5XqD
ついにそのエピソードを話すときが来たか・・・

これはあくまで人から聞いたうわさだが、これはとある雲ひとつない晴れ晴れとした春の日のことだった。
ある一人の好青年がゴールドジムに訪れた。
風貌はみすぼらしく、やや挙動が変である。動きは大げさで、動きは妙にあせっているようでそそくさとしている。
そう、その人物こそ若き日の高速君である。
かれは、スタッフに入会したい旨を告げる。
そのスタッフは上司に相談した。

 「すいません。入会希望者が来たんですが挙動が不審なんです。どうします?」

上司は言った。

 「そんな人を入会させると危険だ。我々はウェートトレーニングという一歩間違えれば大怪我をする物を扱っているんだ。」
 「そう考えれば断らざるをえないだろう。丁重にお断りしろ。」

スタッフは高速君にその旨を伝え入会を丁重のお断りした。しかし高速君は必死に食い下がる。

 「それじゃあ困るんです!ぼくにはこの日本を背負う選手となるために今すぐにもトレーニングを始めなければならないんです。」
 「お願いです、ここにおいてください!」

こういったやり取りがなされていると、さっきの上司が出てきてこういった。
 
 「失礼ですが、入会を許可するわけには・・・ん?・・あなた、何のスポーツをやっておいでですか?」

高速君は答えた。「陸上を少々やっております。」と言ってズボンのすそをまくった。
するとそこからはズボンに隠されていて今まで見えなかった鍛え上げられたふくらはぎと太ももが現れる。
その形や弾力、流れるようなバランスは、天性のものであるとすぐさま上司は見抜いた。
しかも、ここまで作り上げるには相当な努力を積み重ねてきたことが垣間見れた。
上司は言った。

 「あなたの熱意には負けました。まさかあなたがこれほどの人物であるとは・・入会を許可しましょう。」

こうやってゴールドに入会したのである。

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