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    ちょんまげ君…真の憂国の士
ちょんまげ君…真の憂国の士
- 41 :無記無記名 :2005/10/06(木) 20:44:13 ID:1iPLn3V4
 -  お前ら、見かけだけで人を馬鹿にするのは止めろ!!  
 ちょんまげ君は確かにやや態度が大きいかもしれない。  
 しかし、彼がどういう思いでトレーニングに取り組んでいるのかを知れば  
 お前らはちょんまげ君をたたく気力もなくなるはずだ。  
 どうやら、そろそろ彼のことについて語ってもいい時期が来たようだな・・・  
  
  
 それは俺がノースにトレーニングに行ったある日のことであった。  
 ジムに入ってベンチプレスをしようとしたときのことだ。  
 ある男が俺に向かってえらそうな口調でこういった。  
  
  男「おい、そこの男!補助をしろ」  
  
 おれは「なんだこいつは・・」と思いつつも補助をした。  
 だが、次の瞬間俺はぶちきれた。彼は親切に補助をしている俺にこういったのだ。  
  
  男「補助のやり方もわからないのか、こののろまが!!」  
  
 口より先に俺の正拳が男の顎に向かって放たれる。  
 しかし、その男は素早くかわしたのだ。  
  
  俺「俺の正拳をかわすとは、なかなかやるな・・・」  
  
 俺は思った。次の一撃で勝負は決まる。これだけの達人となると、  
 恐らくすれ違ったときにどちらかが倒れているような、そんな一撃必殺の勝負になるであろう。  
 緊迫した緊張感の中、おれはもう一度正拳突きを放った。  
 やつの体と俺の体が交差する。  
 俺は勝ちを確信した。この右手の拳にやつの顎を捕らえた手ごたえが残っていたからだ。  
 しかし、その次の瞬間、俺の額に暑いものが流れ落ちる感触を感じる。  
 俺の額から流れる血である。  
 すれ違ったとき、俺の正拳果たしかにやつの顎を捉えたが当たり方は浅く、やつの正拳が俺の額を割っていたのだ。  
 そのまま、俺は意識を失い、気がついたときには病院のベットににいた。  
  
  男「すまない。いきなり殴りかかるので、本気で殴ってしまった。」  
    俺の口が悪くてやったことだとは思うが、すまないと思ってる。  
    実は俺は薩摩藩士の家系で・・・  
  
 と彼の話が長々と続いたのだ。  
 彼は薩摩藩士の家系で、明治維新の際に祖先が激戦を戦い抜き、戦前までその家は華族階級だった。  
 そのためやや過保護に育てられたらしく、やや偉そうなところがあるらしい。  
 そしてその跡にいろいろトレーニングのことについて話をした。  
 それによると、彼は現代の腐敗した政治、堕落した日本をみて、日本の将来を案じる憂国の士なのである。  
 東京なので跳梁跋扈する不法外国人の犯罪、汚職と癒着の横行する政界、  
 崩壊した教育現場、彼は僕にこういった社会の乱れを憂いていることを俺に話してくれたよ。  
 そして彼がトレーニングをするのは、いずれ日本が崩壊するときに来るであろう平成維新の時に活躍できるように体を鍛えるためだ。  
  
 俺はやつを誤解していた。彼こそが将来の日本を背負ってたつ真の憂国の士なのである。  
 
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