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    先生、ちょっと体脂肪計を
先生、ちょっと体脂肪計を
- 67 :無記無記名 :2005/10/12(水) 18:43:54 ID:xoOll945
 -  てめーら、黙ってスレを見守っていれば軟弱な意見ばかり書きやがって!!  
 そんな軟弱精神では体脂肪なんて下がるはずがないだろ。  
 どうやらここまで言ったからにはおれの日々行っている減量メニューを書かなければならないようだな。  
  
  
 俺は年齢35歳、180cm、体重95kg、体脂肪率6パーセント。  
 しかし、こんな俺もずっとこんなに体脂肪が低かったわけではない。  
 それは3ヶ月前のことだった。当時おれは115kg体脂肪25パーセントだった。  
 ある日、俺は海に行くことになり水着になった。そのときに周囲から感じた視線は・・  
  
  「プ、あのデブ親父かっこわる!!単なる脂肪だるまじゃんか!!」  
  
 と声には出さないまでも皆が心のうちでそう思い、俺に視線をやっていたのだ。  
 俺は決意した。必ずや脂肪を落として見せると。  
 俺の特訓は今までやっていた日々のウェートトレーニングに加え、毎日30kmのランニングと極度の食事制限であった。  
 食事は2日に1食。  
 そんなある日のランニング中のことだ。俺は家を出発して、ちょうど20kmほど走ったころである。  
 目の前がかすみ始め意識が朦朧とし始めた。  
  
  フッ、俺がこの程度のことでへこたれると思ってるのか!  
  たとえこの場で死んだとしても、俺の心に後悔の念はない。断固続行あるのみだ!  
  
 おれは自分にそう言い聞かせて、むしろ今までよりも気合は増し、ペースも上昇した。  
  
  デヤァァァー!!  
  
 すさまじい俺の気合が町中にこだまする。  
 しかし、そこから5kmほど走ったところで俺の記憶がなくなった。そう、俺はそこで気を失ったのだ。  
 気がついたときには俺は病院のベッドの上で、点滴を受けていた。  
 俺はすぐさま点滴を引き抜いた。そばにいた医師が言った。  
    
  医師「何をするんだね!点滴を受けて安静にしていなくちゃいかん!君の体は衰弱しきっている!」  
  俺「点滴から入る栄養分は俺のカロリー計算に含まれていませんよ、先生。」  
    「その一瞬の気の緩みが脂肪になり体脂肪率を上げるんです。」  
    「僕はトレーニングに戻ります。」  
  
 といって俺はベットから降りた。そのとき目の前においてあった鏡に写った俺の体を見て俺は驚いた。  
 その腹筋はくっきりと8つに分かれ、全身の筋肉がギリシャ彫刻のようにきれている。  
 ふと見ると傍らに体脂肪計があった。  
    
  俺「先生、ちょっと体脂肪計をお借りします!」  
  
 その体脂肪計に表示された数値は6パーセント。  
 おれは、強靭な精神と過酷なトレーニングにより自分の体を苛め抜き、その結果、鋼の肉体を作り上げたのである。  
  
 体脂肪を落とすということは自分との戦いである。  
 けして体質により落とせないなどということはない。  
 必要なものは強靭な精神力とどんなことがあっても折れない心なのである。  
 
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