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男の汗は努力の証

78 :無記無記名 :2005/10/15(土) 01:05:02 ID:DlwsaRxd
162 :無記無記名 :2005/10/14(金) 14:47:50 ID:0kxYoaSD
てめーら、黙って聞いてりゃ汗をかくことがそんなに恥ずかしいことなのか?!
汗ってのは男の勲章なんじゃバカヤロウ!!
どうやら、くどくどと説明するより俺のある友人の経験を語ったほうが早そうだな・・・


それは、おれがトンネル工事の土木作業の仕事を始めたばかりのころのことだった。
そこにバイトで来ていたある青年の話だ。
体格は身長190cm体重110kg、高校時代にレスリングをしていたとのことだ。
その青年は日勤と夜勤の両方をここでバイトとして働いており、恐らく1日に15時間以上肉体労働をしていたと思う。
それだけハードなことをしていたので、当然いつみても体中が汗だくだったのだ。

 俺「てめー汗臭いんじゃ!!普通は働くとしても日勤か夜勤どっちかだけだろ!!
   働く過ぎなんじゃボケがぁ!!」

 マッチョ青年「すみません、少し事情があるのでこれぐらい働かないとお金が足りないんです・・」

 俺「どうせ、ギャンブルにでも手を出してそうなったんだろ、自業自得だ。ガハハハハハ!!」

だが、その青年は長時間労働にもかかわらず一切手を抜かず、その巨体で握り締めるつるはしを振り下ろす背中は
巨大岩のようにごつごつとしているのがシャツの上からでも見て取れた。
一振り一振り振り下ろすたびにその巨体から汗がにじみ出る。
そしてその動作とともに肩甲骨と、それに付随する後背筋群が大きく動く。
まるでプテラノドンが羽ばたいているような大きさである。
そんなある日、トンネル内に突如、うなり声にも似た轟音が響き渡ったのだ。
どこからともなく誰かの叫び声が聞こえる。

 「落盤だぁぁぁー!!!」

次々に天井が崩落し始めたのである。
そして、そのマッチョ青年の上の岩が突然崩れマッチョはその岩を抱えてスクワットをするような体勢になった。
その岩を落とせばマッチョ青年の命は助かるが、その岩でトンネルがふさがれてしまい、
まだ中にいる数人の作業員が閉じ込められ生き埋めになってしまう。
マッチョは重くのしかかった岩を渾身の気合で支える。

 デヤァァァァァー!!

その太ももは象の足のように太くパンプアップされ、全身にまるで頭からバケツで水をかぶったようにびっしょりとぬれていた。
支えている間に次々と作業員が脱出する。
そして、最後に足を負傷した俺が脱出しようと懸命にホフク前進をしていた。

 俺「俺はもう駄目だ、俺にかまわず岩をおろして逃げろ・・お前までまきぞえを食らうぞ。」

 マッチョ青年「バカヤロウ!!最後まで諦めるんじゃねー!!」

もし俺が脱出する前に力尽きたら俺だけではなくマッチョ青年まで巨大岩の下敷きになる。
俺は最後の力を振り絞りなんとか脱出した。
マッチョ青年はそれを確認すると岩を地面に落としふらふらになりながらトンネルの出口へ向かった。
マッチョ青年は言った。

 よく覚えておけ、男の汗というのは努力の証だ。
 何事にも負けず強い心によって生み出される努力の勲章なんだよ。
 男っていうのは泥まみれになり汗だくになりなって磨かれていくものだ。

おれは救急車で運ばれる中、自分の過去のあまりに醜い言動に恥じた。
後でわかったことなのだが、彼は東大生を多数排出する全国でも有数の進学校で上位の成績を修めていながらも、
交通事故で突如両親を失い、そのため2人の妹の生計を立てるために進学を断念してここで日夜働いていたというのだ。

男の汗は努力の証なのである。
汗臭いことこはむしろ誇るべきことなのであると確信したのである。

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