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プロテインの一滴は血の一滴

83 :無記無記名 :2005/10/21(金) 00:48:51 ID:UaMRxm4U
890 名前:無記無記名 投稿日:2005/10/20(木) 08:29:44 ID:c52SavsU
>>883,889
馬鹿やろう!!
俺たちトレーニーに酒など無用の長物だ!!
酒、タバコ、女は厳禁!!贅沢は敵だ!!ただ鍛錬あるのみだ!!
酒を飲めないストレスなど強靭な精神力の前では風の前の塵ほどの障害でしかない。
どうやらここまでいうからには俺の過去の経験について触れなければ収拾がつかないだろうな・・


それは俺が大学に入学し柔道部に入学したときの話だ・・
当時180cm120kgあった俺は高校時代から柔道界で注目を浴びる存在であった。
ある日、俺はトレーニング質でベンチをしていた。
150kgのウェイトが完全にバルクアップされた俺の太い腕により上下する。

 デヤァァァー!!!!

俺の気合が周りのトレーニーを圧倒する。
トレーニングが一通り終わると、俺はその場でプロテインを飲んだ。
まだ少し残っていたがそのまま洗面台でシェーカーを洗うと,どこからともなく怒鳴り声場聞こえた。

 バカヤロォォォォー!!

俺は振り向いた瞬間、背負い投げにより宙を舞う。
俺の120kgの巨体が轟音とともに地面にたたきつけられる。
それは身長約175cm体重90kgの先輩であった。先輩は続けざまにこういった。

 プロテインの一滴は血の一滴、プロテインに笑うやつはプロテインに泣くと言うだろ!!
 まだ少し残っているのに洗い流すとはどういうことだ!!

俺は、たかが飲み残しのプロテインぐらいのことで投げ飛ばされることに納得がいかなかったが、
先輩の言葉であることもあり、その場はおとなしく引き下がった。
だが、後日俺が友達と大学の近くで酒を飲んだ帰りに俺の怒りは頂点に達した。
飲んだ帰りに偶然その先輩と会ったときのことだ。
その先輩が俺に向かってこういったのだ。

 先輩「貴様!!トレーニーの分際で酒を飲むとはどういうことだ!!
     俺たちにとって贅沢は敵だ!!」

 俺「先輩、多少酒を飲んだりプロテインを飲み残したぐらいで出来上がる体には影響ありませんよ。
     どうしても我を張るならここでタイマンで勝負しましょう。」

俺は構えを取る。俺の鍛え抜かれた120kgの巨体の前に90kg程度の体から繰り出される柔道など通用しないという自身があった。
だが、構えを取り近寄った瞬間、俺の体は宙を舞っていたのだ。
この俺が投げ飛ばされる・・この間のような不意打ちではない、面と向き合って戦闘体制にある俺が投げ飛ばされたのである。
後日、俺はその先輩の体を着替え中に見たことがあったのだが、90kgの体重ではあるものの、
その体には無駄な脂肪が一切なくバルクアップされた筋肉が所狭しと詰まっているのである。
先輩は俺に言った。

 飲みのこしのプロテインの一滴が血となり肉となりライバルとの差をあける。
 俺たちに大切なのは精神力。わずかな気の緩みが勝敗を決するのだ。
 贅沢は敵、強靭な精神力さえあれば、あらゆる誘惑など簡単に乗り越えられる。

俺は悟った。俺の精神的な未熟さにより敗北を喫したのだと。
強靭な精神力こそがトレーニングにとって最も重要であると痛感したのである。

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