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むしろまずいプロテイン

85 :新作 :2005/10/23(日) 18:41:14 ID:i47s1KPX
377 :無記無記名 :2005/10/23(日) 17:48:01 ID:Ob5WsNS4
馬鹿やろう!!
てめーら、黙ってすれをみまもってればプロテインがおいしいとかまずいとか・・
このスレの趣旨はそんなことじゃないだろ!!
このスレの趣旨は、いかなるまずいプロテインがあろうとも、それに立ち向かい、打ち勝ちながら心身を練磨していく、そういうことだろ!!
だが恥ずかしながらこの俺も1年前のある事件まではお前らと同じ考えだった。
どうやらこの事件に言及したからにはそのことについて語らなければならないようだな・・


それは1年前の雪の降る寒い日のことだった。
ジムに行く途中でプロテインを買うためにスポーツ用品店によった。
新製品らしく見たこともないプロテインが棚に並んでいる。
 
 「たんぱく質100パーセントか、ためしに買ってみるか。」

おれはその新製品を購入すると、そのままジムに向かった。
俺はデッドリフトをするために250kgをセットし、両手でバーベルをがっちりとグリップする。

 デヤァァァー!!

ヨーロピアンスタイルの俺のデッドリフトで重量感あふれる250kgのバーベルが持ち上げられ、
1レプスのたびに地面に触れ、そのたびに重低音の轟音がジム内に響き渡る。
よこで、175cm80kgぐらいの貧相な男が180kgでデッドをやっていた。
俺は一通りトレーニングを終えると、さっき買ったプロテインをシェーカーに入れ飲み干そうとした。
だが、次の瞬間、口の中になんともいえない苦い味が広がる。

 俺「ブヒャ!!なんだこれは!!とても飲めたもんじゃねーな、ゴミ箱はどこだ?」

そこにさっきの貧相な男が近づいてきた。

 貧相な男「すいません、捨てるんならそれいただけないでしょうか?」

 俺「ブハハハ!上げるよ貧乏人!」

おれは、まずいハズレのプロテインをつかんでしまったためやむを得ず帰りに他のプロテインを買って家に帰った。
ストロベリー味で牛乳で溶かしたときのその味は美味でプロテイングルメの俺の舌を満足させるに十分な味だった。

 俺「ガハハハ!やっぱりプロテインはDNSホエイのストロベリー味に限るぜ!!
   あの激マズプロテインとは大違いだぜ!!」

そして半年の時が過ぎた。
俺はたまたままたジムであの貧相な男と会う。
だが、体つきは以前とは比較にならないほどバルクアップされていたのだ。
体重は80kgから一気に95kgほどに増量していた。

 俺「ば・・ばかな・・半年でそこまでバルクアップするとは・・・」

その男は俺に言った。

 体を作るのはプロテインの味じゃあない、
 どんなにまずいプロテインでも体を作ることに支障などない。
 むしろ、まずい味に耐えることによって体だけではなく精神力も同時に磨かれる。
 そう、それはまさにスクワットをするときに、スクワットパッドをつけなければ、
 僧帽筋にそのバーベルがめり込み苦痛を感じるが、それに耐えることによって僧帽筋がバルクアップされるのと同じことだ。
 ぼくはあなたがストロベリーの美味を堪能している間、まずい味に耐えることによって
 あなたより一回りもふたまわりも大きく精神力がバルクアップされたのですよ。
 そしてその精神力がトレーニングに差をあけたのです。

おれは己の未熟さを悟った。
プロテインに味は関係ない、いや、むしろまずいプロテインに果敢に立ち向かっていくことこそ重要なのだ。

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