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偽プレート-高速君が指差す者-

91 :無記無記名 :2005/10/25(火) 00:34:48 ID:q/6NGESk
200kgか・・・おまえにはそいつが200kgを上げてるように見えたんだな・・
ウェイトトレーニングの世界では高重量を上げる=偉いということが常識だが、
そこに落とし穴があるということに気づいていないやつらが多そうだな。
実は俺もその男をノースで見た。
どうやら、その男と高速君のあるやり取りの一件をここで語らねばならないときが来たようだな・・

それは、2,3日前のことだった。
俺がノースに行くと、ある大男が200kgのフルスクワットをやっている。
周りの男たちはそろぞれ自分のトレーニングをしながらも、ちらちらとその男の豪快なスクワットを意識していた。

 デヤァァァァー!!

誰もが目を疑った、しかし、バーベルについているプレートの数を計算すれば間違いなく200kgだ。
誰もが思った、

 今日からこのノースでの勢力図は塗り変わったな。
 今日からは高速君の王座はこの男のものになるだろう、そしてその支配体制は誰も覆せないだろう。

と・・・
早速、金魚の糞のようなやつらがその大男にこびを売りに擦り寄っていった。

 金魚の糞「いやあ、200kgなんてすごいですね。俺を舎弟にしてください。」
 大男「200kgなんて軽いよフハハハハ」

だが、次の瞬間、ある男の声が響き渡った。

 「チョットマッター!!」

みなが振り向くとその視線の先には高速君の姿があった。
続けて高速君はこういった。

 高速君「この男は200kgなど上げていない。」
 金魚の糞「何を言ってるんだ、今ここでちゃんと上げたじゃないか。
     自分が王座から転落したからって見苦しいぞ。」
 高速君「フッ・・・これは簡単なトリックですよ・・・」

そういうと高速君は200kgのバーベルに近づきそこについている20kgのプレートを取り外し、
そのプレートをその金魚の糞に向かって投げた。

 ば・・ばかな・・・20kgのプレートがぶつかればただの怪我じゃすまないぞ・・・

しかし、プレートはその金魚の糞にあたり軽々とはじき返された。

 ????

 高速君「こういうことですよ・・・この20kgプレートは真っ赤な偽物!!
     家から持参した偽者のプラスチックのプレートを何気なく本物のプレートに混ぜていたのですよ。」
     そして、このトリックをすることによって一番得をする人物・・
     そう、あなたが犯人だ!!」 

高速君の人差し指が大男を指差す。
大男はその場でうなだれた。

 大男「うらやましかったんだ・・華々しく高重量を上げてノースの頂点に君臨する高速君が・・
     おっしゃるとおり、この偽プレートは僕が作ったものです・・・」
 高速君「偽プレートで手に入る王座など緒戦は偽王座、あなたはプレートだけではなく
     王座まで偽者を作り出してしまったんですよ・・
     
俺は思った、高速君こそ本物のノースの王だ、この男の目は本物でどんな人間もこの男を欺くことなどできないと・・ 

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