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    どうやら節のひとのようになるために
どうやら節のひとのようになるために
- 173 :1:2005/11/10(木) 18:31:57 ID:1dBYQDsC
 -  >>173 
 馬鹿やろう!! 
 お前にはどうやら節の作者が言いたいことがまったく理解できていない!! 
 そんなことじゃ、一生マッチョになるなんて不可能だぞ!! 
 どうやら俺の過去の経験を語ったほうが早そうだな…… 
  
 そう、あれはまだ俺がこのスレを立てていない頃のことであった。 
 誰が見てもガリガリ、アンガールズも真っ青なほど骨皮ひょろ夫だった俺は前々からマッチョに憧れていたが、それまではジムなんか怖くていけなかった。 
 だが、どうやら節の人の長文に感動して一大決心し、俺は近所でも有名なナイスガイマッチョが集まるジムへと向かったのである。 
  
  そうさ、俺にはどうやら節がついている! 
  たとえ笑われたとしても、嫌がらせを受けたとしても、ひたすらジムに通い続けマッチョになってやる!! 
  
 本気でそう思っていた俺だったが、ジムの扉を開けた瞬間、俺の決心は一瞬にして揺らいでしまった…… 
  
  デヤァァァァァァー!!! 
  
 そこには、俺の想像を遥かに超えた筋肉の世界が広がっていた。 
 丸太のように太い手足、熊かと見紛うばかりの胴体、破裂するのではないかと思わせるほどの血管、迸る汗。 
 そのジム内では、まるで筋肉の塊ではないかと思える男たちは一心不乱にトレーニングをしていた。 
 室内に響き渡る雄叫びは、俺の心を一瞬にして萎えさせるには十分だった。 
  
  間違いなく笑われる。きっと全員に馬鹿にされる。 
  
 ジムの扉を開けた俺に全員の視線が集まった刹那、俺は間違いなくそう思った。こいつらからみれば、俺なんてまるで鶏がらだと。 
 だが、その場にいた猛者たちは、俺になど目もくれずトレーニングを続けた。そう、馬鹿にするどころは、鼻でさえ笑わなかったのだ。 
  
 俺は思った。やはり2chのレスと現実は違う。いや、そもそもどうやら節なんてネタじゃないか!!あんなものを信じた俺が馬鹿だった…… 
 そして、失意の中ジムを跡にしようとしたその瞬間、俺は壁にぶつかった。いや、それは壁ではなかった。 
 俺がぶつかったのは壁ではなく、一目見てジム一番のマッチョだと思わせる筋肉の塊だった。 
 パッと身で身長180cm体重は90を超えようかという化け物だ。その存在感はすさまじく、俺は殺されるのではないかと思ってちびりかけたほどだ。 
  
  マッチョ「……どうしたんだ、少年? 見たところ、まだ何もしていないようだが」 
  俺「いえ、その……帰る所だったんです。俺みたいなガリがジムに来るなんて無謀でした! ごめんなさい。毛こないから許してください!」 
  
 俺は震えながら謝った。これほどのマッチョだ、きっと俺みたいなガリがジムに来ることを毛嫌いしているはず。 
 と、次の瞬間、俺は宙に待っていた。強か壁にぶつかってから、ようやく殴られたことに気がついた。 
  
  マッチョ「バカヤロウ!! そんな気持ちでどうする! 誰だって最初はガリなんだ! ガリだから着ちゃいけないんじゃない! ガリだからこそトレーニングするんだよ!」 
  
 マッチョの声がジムに響き渡り、室内にいた全員がトレーニングの手を止めた。 
 その瞬間、俺は悟った。このひとこそがどうやら節の作者に違いない!!と…… 
  
  俺「あなたはまさか、2chウエイトトレ板のどうやら節の作者では?」 
  マッチョ「……ふっ、そんなことどうでもいいことさ。俺はただ、お前みたいな少年に少しでも逞しくなってほしいだけなんだ」 
  
 マッチョが爽やかに言った瞬間、ジムにいた全員から盛大な拍手が起こった。ジム内にいたマッチョ全員の目には、ただ心の汗が浮かんでいた。 
 俺はその日から毎日そのジムに通っている。少しでも早く、どうやら節のひとのようになるために。  
 
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