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ベルト使用の是非(改)

186 :無記無記名 :2005/11/11(金) 20:32:01 ID:ACBpFz19
ベルト使うとか使わないとか人に聞かなきゃわからない人がいるみたいだが、
他人の意見で使う使わないを決めるのは愚かすぎる!!
どうやら俺がベルトを初めて使った時の話をしたそうが理解がはやそうだな・・


あれは俺がまだベンチ80kg、スクワット120kg、デッド120kg程度でヒィヒィ言ってた頃 だった。
ルーキートレーニーでよく見かける筋トレ用指出しグローブをして、これで俺も一人前のトレーニーだと勝ち誇っていたのだ。
しっかりしたベルトは高いし、ベルトを巻くことにより体幹が鍛えられなくなると思い頑なに使わずにいたのだ 。
そんなある日、デッドリフトで自己最高の125kgに挑戦した。
ファーストプルが上手く行き、後は胸を張れば成功というところで俺の腰に激痛が走った。
そのまま腰をかばいつつ崩れ落ちる俺。
125kgの超重量のバーベルが勢いよく床に落ち、轟音が響き渡る。
その音を聞いた40代のベテラントレーニーが腰の痛みにうめいている俺を見つけ、駆け寄ってきた 。

  ベテラントレーニー「大丈夫か!!」
  俺「大丈夫です。ちょっと腰やっちゃいました アハハハ・・」

と自分の不甲斐なさと腰の痛みに愛想笑いをうかべつつ強がりを言ったんだ。
すると

  ベテラントレーニー「馬鹿野郎ーーーーーーーー!!!」

怒声とともに俺は5m先にあるジムの壁まで吹っ飛び床に突っ伏していた。
腰の痛みと壁に打ち付けられた痛みで意識が朦朧としながらも何が起きたのか理解しようと顔を上げると先ほどのベテラントレーニーが俺に手を差し伸べてこう言ったのだ。

  ベテラントレーニー「ベルトをつけるのは決して恥じゃない。格闘技でも勝者の腰にはベルトを巻くだろう?むしろそれはトレーニーの誇りなんだ。
              ベルトっていうのはなあ、俺たちトレーニーを陰で支えてくれる父親のようなものなんだよ。
              普段何気なくつけていても、その威厳と誇りとともにしっかりと俺たちの腰を影から暖かく 包み込んで守ってくれてるんだ。」

俺はその言葉を聞いて目からうろこが落ちた。
ジム内のベテラントレーニーのベルトに目をやると、そこにはさまざまなベルトをつけているトレーニーの姿がある。
そのさまざまなベルトはぼろ雑巾のようになろうとも、腹圧に耐えながらもトレーニーを暖かく包み込んで守る守護神のように思えた。
ベテラントレーニーさんの顔は笑顔でくしゃくしゃに破顔しながらも、その頬には大粒の心の汗が流れていた。
さらに彼はベルトに対する思いを俺に語ってくれた。
 
 彼のつけているベルトはぼろぼろではあったが、これは2本目のベルトらしい。
 1っ本目が使い古されて、どうしても安全性に問題が出たために泣く泣く新しいのを買ったということだ。
 だが長年熾烈なトレーニング中、腹圧に耐え苦楽をともにし、血と汗と涙がしみこんだ誇りであり、宝物として今も押入れにしまってあるという。
 フィットネス用のベルトではなくパワー用の厚さ1cm以上の物じゃないと役に立たない。
 レバーアクション式がおすすめだというアドバイスもくれた。

俺は浅はかだった。
ベルトにかかるお金などそのベルトから受ける愛情から比べれば塵ほどの些細な障壁である。
以前の俺はわずかなお金を惜しむためにその愛情を受けることができなかったことにとどまらず、トレーニーとしての誇りまでも捨ててしまっていたのである。

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