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嘘偽りのない誠の心 − 陰口は駄目
嘘偽りのない誠の心 − 陰口は駄目
- 207 :無記無記名 :2005/11/12(土) 23:20:14 ID:r9YGY/Ry
- 939 名前:無記無記名[] 投稿日:2005/11/12(土) 23:07:34 ID:5jeCswBq
馬鹿やろう!!
てめーら、このスレはマナーを提案することが趣旨だぞ!!
現状はジムで見かけたむかつく奴を影でたたく陰口大会になってるじゃないか!!
お前らは陰口をたたかれる人の心の痛みって物を知ってるのか!!
どうやら説教をするより俺の過去の経験について語ったほうがよさそうだな・・
あれは俺が高校を卒業したばかりのことであった。
ジムで日夜、高重量のバーベルと格闘する毎日で、おれはその鍛え抜かれた肉体でジムにいる人々を圧倒していた。
そして、トレーニングの合間にいない奴の陰口を叩くのが俺の日課であった。
俺「○○って大胸筋と背筋のバランスが悪いよな、ガハハハハ!!」
ある日、俺はベンチプレスを150kgで行っていた。
デヤァァァァー!!!!
ずらりと20kgプレートがつけられた150kgのバーベルは見ているだけで重量感が伝わってくる。
そして、そのバーベルを俺のビルドアップされた胸と腕ががっしりと支え上下する。
その圧倒的な気迫と実力を目の前にしたものは男女を問わず俺に美辞麗句を並べ立てるのだ。
雑魚A「いやあ、すごいですねえ、150kgなんて天才じゃないと挙げれませんよ。」
雑魚B「すばらしい、惚れ惚れするパーフェクトボディーですねえ。」
みなが俺を褒め称える。
おれは、少し水分を補給しトイレに立ち寄ろうとしたその時だった。
俺は次の瞬間、思いがけない痛烈な陰口による批判を耳にするのである。
トイレの中からさっきの雑魚がはなす俺のうわさが聞こえる。
「あのひとって、かっこいいしイケメンだし性格が良くて背も高くて高学歴、しかもベンチプレスは150kg
デッドリフトは220kgスクワットは190kgも挙げて知的で聡明なのにちょっと眉毛が太いよね・・」
おれは、トイレの入り口で力が抜けそのまま愕然としていた。
そうか・・・トレーニング中の褒め言葉はすべて上辺だけのことだったのか・・
ちょっと眉毛が太いよね・・・
おれの心はこの痛烈な心臓に突き刺さるような強烈な言葉によりズタズタに切り刻まれたのである。
眉毛なんて・・生まれつきなんだししょうがないじゃないか・・
卑劣にもそんなどうしようもないことを俺のいないところで叩きまくっていたのか・・
おれはこうやっておもちゃにされ、陰でせせら笑われてたんだな・・・
恥ずかしながら俺は自分がこうやって嘲笑されるまで陰口を受ける側の痛みというものをまったくわかっていなかったのである。
そんな時、おれは子供のころに聞いたおじいちゃんの遺言を思い出した。
祖父は戦後の混乱期を働きぬき社会のため家族のために過労死したのだ。
おじいちゃん「日本男児はなあ、みんな侍なんだ・・・
侍というのは嘘偽りのない誠の心を持たねばならない。
だから、おまえも絶対に表と裏で言動が違ったり陰口を叩いたりしたら駄目だぞ・・」
そうだ、俺もまた侍なのだ。
それがいつしか肉体が磨かれるにしたがい、驕りの心が生まれてきたのだ。
いつしかおれは侍ではなく単なるごろつきになってしまっていたのである。
他人の気持ちを常に理解し、表裏のない誠の心を持つことこそ真の男なのである。
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