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ウエイト板住人に対する熱い愛情

216 :無記無記名 :2005/11/13(日) 07:34:46 ID:k0YIFW3n
馬鹿やろう!!
フィクションだ釣りだネタだぁ?本気で言っているのか?
お前らにはどうやら武士の作者の、ウエイト板住人に対する熱い愛情がわからんのか!!
とはいえ俺も今では一介の名無し、並み居る2ちゃんねらーの猛者どもを叱るには説得力に欠けるか。
作者の魂を解ってもらうには、どうやら俺が過去に遭遇したある男の話をするしかないようだな・・・

当時2ちゃんねるの世界にも慣れ、コテとして名を馳せ始めたばかりだった俺は、
VIP板やニュー速板で来る日も来る日も釣り糸を垂らしていた。
俺の研ぎ澄まされた頭脳がリアルでウィットに富んだ虚構の文章を次々に作り出していく。
素人2ちゃんねらーどもが蟻のように俺のレスに群がり、瞬く間に1000レスを越えていく。

 やはり平日の夜は釣りに限るな・・・

そんな俺だが、30を越え、体力の衰えも感じだした為、休日は事務に通うようになった。
トレーニングを終えたある日のこと、ジムの片隅のベンチで、身長180cm体重は90を超えようかという大男が汗だくだくの巨大な筋肉の塊を晒しながら、ノートPCに向かって一心不乱に打ち込んでいる。
男の背後から液晶画面を除いてみると、どうやら2ちゃんねるに何か長文を書き込んでいるようだ。
堂々たる体躯とは裏腹にキーを叩く動きは鈍い。バルクアップされた指先にノーとpcのキーボードはいかにも窮屈そうだ。

 俺「ブハハハハ!!なんだいその誤字だらけの文章は。君はPC初心者かね?
   2ちゃんねるに書き込む前にまずタイピングを練習したまえ。
   しかもこんな荒唐無稽な内容ではネタとばればれしゃないか。」

すると男は落ち着いた声でこう答えた。

 俺は初めて2ちゃんねるを見たとき、ウエイト版に跋扈する間違えた考え方にショックを受けた。
 俺もまだまだウエイトトレの道を歩んで日があさいが、その日々の中で偉大な先輩方との出会いを通じて得た経験を語ることで、
 間違えた方向にいこうとするマッチョ達を救いたいんだ。
 俺の書いた文章はすべてこの五年の間に経験した本当の話しだ。
 これを読んでも誰も信じないかも知れないが、読むことにより何かを感じ取ってもらえるなら、俺は甘んじて嘘つきの謗りをうけよう。
 確かに君の言うとおり俺はPC初心者だ。君は随分詳しいようだな。
 俺はこれからトレーニングに戻るが、もしよかったらそのあとタイピングを教えてくれないか?

そういうと男はおもむろにチンニングを始めた。

 デヤァァァー!!!

男の声がこだまするジムの片隅で俺は悟った。
インターネットは人をもてあそんで楽しむための道具ではない。
あの男のように、善意に基づいて正確な情報を皆で共有するための道具なのだと。
それ以来俺はコテを捨て、名無しとして真実のみを書き込んでいる。


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