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    男の体臭、極上フェロモン
男の体臭、極上フェロモン
- 355 :(´・ω・) ◆2FdP0DPmVU :2005/11/27(日) 23:29:51 ID:RjRbKHWc
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 馬鹿やろう!!  
 お前は1の気持ちがわからないのか!!  
 1はすでにうすうす自分の中で解決策に気づき始めてるんだよ!!  
 そう、ウェイトトレーニングによるバルクアップこそが体臭をなくす唯一の手段だということを・・  
 なぜそれが解決策になるのか、どうやら俺の過去の経験を交えて語らねば賛同が得られそうにないな・・  
  
 それは俺が高校2年のころだった。  
 身長は180cm体重は75kg体脂肪はおそらく35パーセントほどだったと思う。  
 当時、秋葉系だった俺は下校途中に秋葉に立ち寄りフィギュアを購入し家でそれを眺める毎日だった。  
 その日も秋葉で1/8綾波レイのフィギアを購入し、家で眺めていた。  
  「綾波レイってかわいいなあ・・レイちゃんみたいな彼女を作ろう・・エヘヘ・・」  
 そう決心した俺は、早速、翌日高校で綾波レイ似の女の子に告白しようと近づく。  
  
  綾波レイ似の女「くさっ!!ちかよるなよ!!」  
  
 そう言いながら女の子のビンタが俺のあごを捉え、おれは壁に吹っ飛ばされた。  
 朦朧としながらも俺は思った。  
  
  甘かった・・分析不足だった・・女は男の臭いを極度に嫌うものなのか・・  
  
 そこに同じく、180cm90kgで体脂肪10パーセントほどの体操部のマッチョが汗臭さをただよわせてその女のそばを通り過ぎようとしていた。  
 俺は思った。  
  ガハハハハ!!その臭いで近づけばこのマッチョも強烈なビンタで吹っ飛ばされるぜ!!  
 だが、様子が違うのである。  
 なぜか女はそのマッチョに吸いよされるように近づいていき馴れ合っているのである。  
 俺の分析は間違っていたのか・・それから俺はそのマッチョと俺の違いについて考察する日々が始まったのである。  
 その答えは早くも数日後の体育の時間に判明したのだ。  
 それは懸垂をやっていたときのことである。  
 マッチョのチンニングが怒声に似た気合とともに上下する。  
  
  デヤァァァァァァー!!!  
  
 雷鳴にも似た気合は周囲の人々を圧倒し、バルクアップされた広背筋群が複雑に動き、肌からは汗が滴り落ちる。  
  
  ハッ!!これだ!!  
  
 そのとき俺の高校でトップクラスの生物の成績を誇る頭脳がフル回転したのである。  
 俺は高校生物で学んだある知識がよみがえった。  
 それはオスにはメスを、メスにはオスを引き付けるフェロモンと呼ばれる物質が分泌されているという話である  
 そして、人間の場合、汗にもそのフェロモンが含まれているのだ。  
 俺の嗅覚では自分の体臭とマッチョの汗臭さはさほど変わらなく感じる。  
 だが、女性には例えるなら俺の体臭が生ごみ同然の臭いだとしたら、そのマッチョの体臭は鍛え上げられた筋肉により発達した代謝から生み出されるフェロモンの塊であり、彼女たちから見れば極上のステーキの香りに感じ取れているに違いない。  
 生物は、そうやって両性が引き寄せられ、その中でメスを奪い合い勝ち残ったもののみがメスを勝ち取ることができるのである。  
 だが、今の俺にはバルクアップされた肉体もなければ底から生み出される極上のフェロモンを含む汗も出ていないのである。  
 俺はその場でうなだれた。  
 おれは奪い合いの土俵にすら立てていなかったのだ・・  
 俺のこの一連の思考をまるで見透かしていたかのようにマッチョが俺に向かっていった。  
  
  マッチョ「男の筋肉というのはなあ、力を生み出すだけのものじゃないんだ。  
     そこから生み出される努力の結晶である汗は女を魅了し悩殺するのだ。  
     筋肉とは、バルクアップするために血のにじむ思いをした男のみに与えられる神様からの贈り物でもあるんだよ。」  
  
 俺は決心をした。  
 今の俺ではこの男と勝負する土俵にすらたどり着けない。  
 もはや生物学上、男ではなくなっていたのである。  
 だがしかし、いつの日かこの体をバルクアップさせ、綾波レイを必ずや俺の手中に収めて見せると。  
  
  
   
 
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