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    フックに対する情熱
フックに対する情熱
- 515 :無記無記名 :2006/01/11(水) 00:04:31 ID:XTjMOAQT
 -  珍しく書き込みの後にレスがついてる。 
  
 ●スレ立てるまでもない質問スレ Part33● 
 http://sports9.2ch.net/test/read.cgi/boxing/1129548882/ 
  
  
  
 455 名前:名無しさん名無しさん@腹打て腹。 投稿日:2005/12/31(土) 01:25:38  
 おまえら、黙って聞いてればフックのときは背筋を伸ばすだの猫背で打つだの好き勝手言いやがって!!  
 てめーらに必要なものはそんな知識じゃない!!フックに対する情熱なんだよ!  
 どうせおまえら筋肉自慢の荒くれどもにはこんなことを言ってもわからんだろうから俺の過去の経験談を書いてやるとするか。  
  
 それは大学2年の夏のことだった。  
 大学のボクシング部に入っていた俺は決め技のフックに磨きを掛けるべくサンドバックに向かっていた。  
 怒声にも似た気合とともに俺の完璧なフォームでのフックがサンドバックに流し込まれる。  
  
  デヤァァァァー!!  
  
 1セット分打ち込んだところで、休憩のために横のベンチに座っていた。  
 すると後輩がやってきてサンドバックを使い始めた。  
  
 俺「フッ・・・フォームがまるでなっちゃいないな。そんなことでは全国の猛者どもには太刀打ちできんわ」  
 後輩「ハハハ。どうも理論は苦手でして・・・」  
 俺「よし、いっちょスパーの相手をしておまえの弱点を見てやろう。」  
  
 俺は颯爽とリングに飛び乗り後輩のスパーリングパートナーを勉めた。  
  
 後輩「先輩、行きますよ」  
 俺「おう!ちゃんと最後まで立ってろよ!」  
  
 そのとき後輩の鍛え上げられた丸太のような腕の筋肉がしなりをあげて俺に襲い掛かった。  
 俺はリングの外までぶっ飛ばされ、そこにうずくまった。  
  
 俺「ば・・・バカな!!あんないい加減なフォームで打ったフックにこれほどの威力が・・・」  
 後輩「先輩。僕はフォームでパンチを打っているじゃありません!心でパンチを打っているのです!!」  
  
 俺は愕然とした。  
 ボクシングは正しい理論によってこそ強くなると思っていたのだが、後輩は理論よりも強い心を持っていたのだ。  
 後輩に教えられた俺は理論より相手を倒す心を鍛えるトレーニングを模索していったのであった。  
   
 
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