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チャンピオンベルトの魅力

749 :無記無記名 :2006/08/03(木) 21:02:38 ID:E3krTCiv
亀田興殻に喧嘩で勝てる奴いるか?
http://sports9.2ch.net/test/read.cgi/muscle/1154168919/72

72 名前:つよし ◆BvcplLXSGo [] 投稿日:2006/08/03(木) 11:18:17 ID:2g5IgOuS
ばかやろう!!!
黙って見守っていれば亀田のこをぼろかすに言いやがって!!
チャンピオンベルトにどれだけの魅力があるかお前らはわかってないだろ!!
まあ、言葉でくどくど説明しても俺の言いたいことは伝わらないだろうから、どうやらこの流れは俺の過去の経験について語ったほうが早そうだな

それは俺が昔ボクシングをやっていて日本王者になったころの話だ
おれは幼少期からボクシングの猛特訓を続けついに日本タイトルに挑む機会がやってきたのである
年は若干20にも満たない俺が日本王者を挑戦することはマスコミの間でも話題になり俺は若気の至りで強気な発言を繰り返していた
そして、微妙な判定ながら、いや、実際には俺が負けているという大半の世間の声を背にしながらも、おれは日本タイトルを勝ち取ったのである

 俺「ガハハハハ!!俺は世界最強なんじゃ!!日本タイトルなんてちょろすぎ!!相手が弱すぎやったな!!」

心の中では俺は負けていたのだと分かっていながらも俺は強気な発言を繰り返し続けた
世論はそんな俺を批判し、逆にタイトルを失った元王者に同情的な空気が流れ、元王者は俺に挑戦者として再戦を挑むことになったのである
心の中で、明らかな実力の差を実感していた俺は今度こそ負けられないととの念に駆られ、折れない心と負けない魂で猛特訓を連日連夜繰り返す
俺の鋭い左右ストレート、フック、アッパーがサンドバックに叩きつけられる

 デヤァァァァァァァー!!!

俺の必殺右ストレートがサンドバックに炸裂し巨大なサンドバックが吹っ飛ぶ
そして再戦の日が来た
リング入場の際、すっかり人気を失った俺にはブーイングの嵐が吹き荒れる
だが、おれは前の試合からの猛特訓で相手の実力をはるかに凌駕している自信があった
この試合で挑戦者の元王者を完膚なきまでに叩きのめせばこんなブーイングなど払拭できるだろうと確信していたのである
そして、ゴングは鳴らされた
試合はほぼ互角ではあったが、予想通り俺の実力は相手を凌駕していた

 俺「ふふふ・・・思ったとおりだ、前回では実力で負けていたが、今回の猛特訓ですでに実力は逆転している、もはや俺が負ける要素はない」

ラウンドが進むごとに俺の優勢は徐々に目に付くようになっていく
そして、チャンスが訪れた
不意に放った相手の必殺左フックが、俺の一撃必殺の右ストレートと交差する。クロスカウンターである。
お互いのパンチがまるでスローモーションのようにゆっくりと俺の目に映る

 もらった!!!

挑戦者のパンチが俺の顎に触れるか触れないかというところで俺の必殺ストレートは挑戦者の顎を捉え、挑戦者の体は宙を舞った
だが、挑戦者の心は折れなかった。必死にダメージからの回復を計り、その後のラウンドはほぼ互角のまま推移したのである
そして判定のときが来た。俺は勝ちを確信していた。
なぜなら試合全体を通して負ける要素がなかったし、ダウンを一つ奪っていたからである。
だが、判定は僅差での俺の敗北。そして、勝利者である新王者にマイクが渡される。
この王者の口からどんな勝ち誇った言葉が発せられるのだろうか、そしてその言葉によって俺のプライドはどれだけズタズタにされるのだろうかということに恐怖した。

 新王者「みなさん、俺は今回の勝利を心から喜べません。ベルトを巻きたいという強い思いがあるのだけれども、自分の心に嘘をつけないからです。
    だから、つよし、お前はもう一度俺に挑戦をして来い!
    そして、このベルトは今、俺のものではないがそれまでの間俺が預かっておく」

おれは愕然とした。
最初の戦いで俺が負けていたことは戦った本人が一番分かっているはずである。そしてそれを分かっていながら勝ち誇っている俺の暴言に耐え、勝ちを宣告されたにもかかわらず、自分の心に正直に、自分を王者と認めなかったのである。
最強を目指してボクシングを始めた俺は、いつしかその志を忘れ、ベルトの魅力に負け、単にベルトを巻くことが目的になってしまっていたのである
今の亀田はまさにそのときの俺と同じである。若さゆえにほんの少しベルトの魅力に負けてしまったのである。
だがしかし、そのときの俺と同じく、いつの日か初心を取り戻し、必ずや真のチャンピオンになってみせると硬く決意する日が訪れるであろうと確信するのである。

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